そろそろ準備しておきましょうか。
今日は、2枚刃、3枚刃、4枚刃について考察です。
エンジン付きの刈払機の使用に際して最も怖いのは、
刃が硬いものにぶつかったときに反動でサオが激しく右にもっていかれる
キックバックという現象です。
これに対しては、硬いものに当てないよう注意する、
作業者に近づかないという消極的対策しかありません。
次に怖いのは、回転している刈刃が巻き上げた飛散物です。
これは遠慮なしに作業者の方に飛んできますので、作業に際しては防具を装着することが必須になります。
刈刃の進化のキモは、いかに切れ味を落とさずに上記の2現象を低減する対策をするか、というところになってるようで、
鉄製の刃を小さく数を多くして、対象物に当たるエネルギーを分散する方向で進化しているようです。
チップソーの登場により、上記2現象はとても少なくなりましたが
ゼロではない。
重量と再研磨性につてはむしろ退化しています。
ナイロンカッターの登場によりキックバックについてはかなり低減され、
切断部が体と接触しても大怪我する確率はうんと減りましたが、
大排気量の草刈機を要求されますので、重いし燃料がたくさん必要です。
飛散物についてはむしろ増加していますねー。
使用に伴い、激しく消耗するナイロンコードや、
あまり長持ちしないホルダーは結構いい値段がしますよ。
それに硬い草は切れないという重大な欠点があります。
新技術による製品はその長所に相反する欠点が際立つ傾向があるようです。
(つまり、総合的には何の進化もしていない。)
2枚刃、3枚刃、4枚刃といった、昔ながらの刈刃は、
低価格、軽さ、切れ味と再研磨性については文句なしの素晴らしい物ですが、
キックバックや飛散物についてはとても多くて、
作業には細心の注意が必要になります。
誤って石にぶつけたときのベコー!という破滅的な音も、懐かしくあります。
それでもあえて使ってる方も結構いらっしゃるようです。
これを愛用してる人には、正義(低価格・軽量・切れ味・再研磨)をつらぬくため、
危険を承知で立ち向かってゆく、
ウルトラマンや仮面ライダーに通じる気骨を感じます。
が、
やっぱり過去の遺物だと思いますねー。
ボクは再生草刈刃のイージーさに慣れてしまったので
2~4枚刃はもう遠慮させてください。(一番痛いのは作業者です)
人にもおすすめしません。
他の刃についての考察↓
チップソーの交換時期と再研磨
もう使えなくなったチップソーを再生
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