2017年11月29日

ナイロンコードの選び方(4) まとめ。

多種多様のナイロンコード、ホルダーを試用して見た結果、

ナイロンコードの選択についてワタシなりに考えがまとまってきたので

ここでまとめて記録します。





まず、ナイロンコードの太さについて
太さと刈払機エンジンの排気量の組み合わせが重要です。
ナイロンコードの強度が、エンジンのチカラをすべて受け止めて
草に伝達して切断するものですから、
組み合わせが違うとエンジンが過負荷になったり
逆にナイロンコードのほうが負けて切れやすかったりするので。

使用する刈払機のエンジンの排気量によって適合するコードの太さが変わります。

刈払機の排気量cc÷10=ナイロンコードの太さmm
大体コレを基準にすると良いと思います。

26ccとかの草刈機だと、2.4~2.7mmくらいのがいいと思います。しかし、粉砕するのに時間が掛かるので、小面積の場所向きです。

20ccの小型の草刈機だと、粉砕するのにとても時間が掛かるのでやらないほうがいいと思いますが、庭や石垣のまわりなどちょこっと草刈りする時は、電動草刈機用の1.6~2.0mmのコードでやれば、できないことはありません。
クラッチにも負担がかからず、障害物のまわりを鉄の刃でそっと刈るよりは、早いと思います。

48ccとかの、大排気量の草刈機については、私の知る限り
国産の最強のナイロンコードであるチタニウム3.0mm角型でも、強度不足で切れやすいので使用する際はスロットルをすこし絞って使うほうがいいみたい。
ナイロンコードの強度を目一杯使って、エンジンはクラッチのつながるギリギリの低回転で。

草が密集してるところは、スロットルをあけて高速で粉砕します。

低速でも、トルクがあるので全開時と
草刈速度はそんなにかわりませんし、消耗速度がとても遅くなるので、おすすめです。
ですから、大排気量機ではスロットルトリガの使いやすい機種が良いと思います。

くり返しになりますが、エンジンのチカラがすべてナイロンコードを通して草に伝わって切るのですから、コードの強度に刈払機の出力を合わせてやるのが重要。

それと、刈払機エンジンの出力が十分にコードに伝わること。
小さいエンジンに太くて長いコードで使うと、クラッチが焼けます。

逆に、排気量と太さの組合わせさえ間違ってなければ、問題なく使えます。

刈り払い速度は、大排気量のほうが早いのは当然ですが、排気量が2倍なら8倍位速く刈れます。(本当)

断面形状について
丸形は、角型と比較してひとクラス下の性能だと思います
角2.2mmと丸2.4mmが同じぐらいの強度と切断能力を備えている感じ。

高級品のネジレタイプやギザギザタイプは
同じ太さなら強度は丸型と同等ですが、空気抵抗が少なくて切れ味がするどいので
ひとクラス下の刈払機を使用できると思います。
例えば3.0mmの鮫牙コードは26ccの刈払機に適合するという感じ。長くは出せませんが。

同じエンジン負荷でも太めのコードが使えますので
耐久性が向上し、草刈時に何回も差し替え作業が発生しなくなるので
高価ですが使用する価値はあると思います。

ホルダーについて
自動繰り出し式のホルダーは
コードの長さをいつも一定に保ってくれるものではありません
長くなって欲しいときに出てこなかったり
いらないときに不意に長く出てきたりして、精神衛生上とてもよくないので使いません。

マニアルローターに代表される
手動巻取式は、安価な上
シンプルな構造ゆえトラブルが少なく、差し替え作業が苦にならないならば
積極的に使用できると思います。

タップ式のホルダーは
多少高価で、構造が複雑なのでコードの補充には気を使いますが、
長さをエンジンを止めることなく調整できるので、便利。

大排気量草刈機でコードの消耗が激しいときには30秒ごとくらいで繰り出さなくてはならないので、実質コレしか選択肢はありません。

植生について
夏場は前回刈ってから1ヶ月目くらいには刈らないと
ナイロンコードの使用はできなくなります。
小排気量機では作業にとても時間が必要になります。
大排気量機では草が切れる前にコードが切れてしまうので
とてもはかどりません。

長く伸びすぎた草には
そもそもナイロンコードを使用しないほうがいいと思います。

どうしても長くて硬い草をナイロンで刈りたいという人は
高価で消耗が激しいですが、輸入品の
ジェットフィットとフレキシブレードというのがありますのでこれでお願いします。
刈払機の排気量が40ccクラス以上のが必要ですし、ホムセンとかでは手にはいらないかもしれません。 

ちなみに、ジェットフィットのような
コードを短く切って差し込むタイプは私の選択肢から除外されています。
使ったあと15cm残ったコードを毎回捨てるのがイヤなので。



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いま、私が一番気に入ってる組み合わせですが、


草刈機本体はロビン改造49ccの。

低回転からトルクが強く、スロットルレバーが使いやすくて、スロットル操作に対してエンジンの反応が早いので急な植生変化にも対応出来ます。



ホルダーは楽巻ホルダー。

太めのナイロンコードを分解しなくても補充が出来るのでありがたいです。






ナイロンコードはチタニウム配合の角型3.0mm

楽巻ホルダーに4mくらい入るので、1時間くらいは補充無しで使えます。49ccで低速回転でも鋭く切れます。高回転ではコードのほうが切れますが、これより強い商品は今のところありません。硬い茎は無理です。 

2 件のコメント:

  1. 初めてコメント致します。

    ナイロンコードホルダー(ローター)は、確かに殆ど碌な物が無いですが、ビッグMの「スーパーフルオートローター」は試されてないですか?。

    殆どマヌケな構造(回転数の上下で出すだけとか)の物しか見付からない中で、これだけは出ているコードが短くなって、遠心力で引っ張られる力が減った場合にのみコードが適当量繰り出される、真のフルオート構造になっています。

    出ているコードが短く(軽く)なった時だけ繰り出されるので、切る抵抗が掛かって出てしまう事は、内部が壊れるレベルの引きが掛からない限り有りません。

    私が試した限りでは、コードの出の長さ等に関して一切留意不要で、ただただ刈り続けるだけでした。

    角ツイスト3mmのコードでも問題無く動作しましたが、ご紹介の様な金属含有の物の場合には、コード出口のガイドと内部のメッキ鉄棒を摩耗させる可能性は有るかも知れません。

    完璧な作動原理で設計されていますが、内部のスプリング自体の形状と、スプリングを取り付けるピン状の部分(樹脂製本体の一部)が細くて耐久性が要観察なのと、2点だけ?は付きます。

    スプリングは多分修正可能ですし、頼り無さげに見えるピン部も壊れさえしなければOKですし、この2点が問題無ければ、この「スーパーフルオートローター」は完璧な製品です。

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    1. そのホルダーは使ったこと無いです。
      この頃フリー刃ばかりで、コスパ最悪かつやたらトラブルの多いナイロンの出番はほとんど無いです。
      そもそもナイロンなら50ccの草刈機を使うのが快適なので、どんなホルダーでもダメでしょうね。

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