昨シーズンは、大陸製品にありがちな品質のばらつきによるトラブルで、作業のとどこおりが多々発生し、草刈が中途半端になったり、一日で終わるところが2日かかったりという事例が発生しました。
今シーズンはそのようなことがないように、冬のうちにエンジンをしっかり煮詰めて、作業中のトラブル発生を最小限にしようと思います。
それで、あまり良くない部品を組み合わせて1基の評価用49ccエンジンを組立て、運転しながら壊れるところを探り、改良してはまた運転するという、地道な作業をしています。
(原因が自分の組立てミスによる場合もありますが、そのミスが発生する原因も探りたいと思います。)
組立て完了後、5分運転で早速、壊れましたよ。
壊れたのは、中国製のアルミスターターですが、
ネットで調べたところではこれには3種類存在するみたい。
まず、ウチの中華エンジンに最初に付いてたタイプ。
これが壊れました。
リコイルのヒモを巻くリールの後ろに2本の棒が付いていて、ヒモを引いたら棒がリール背面の縁に付いてる溝に沿って少し立ち上がって、ファンプーリーに共締めされている、ワン状の部品の縁に付いてる爪に引っ掛けてエンジンを回す構造。
エンジンの側は、大昔の、リコイルじゃなくて、ヒモをプーリーに巻き付けてエンジン始動するタイプのはこういう感じでしたが、それをわざわざ再現してある。
今回、このワンの溶接が剥がれたのと、
共締め部分が弱点であることがわかり、使いたくなくなりました。
そもそも、高速回転するプーリーに共締めするという、設計思想が気持ち悪いですし、
ロビン純正に準拠した爪がファンプーリー側に残ってるところが男らしくなくて嫌。
ト○タのプ○ウスを思い出します。
写真はネットから拝借 |
リコイルのヒモを引いたら、後ろ側の白い手裏剣状のカギが、プーリーに取付けられたフックを押し付けるカタチ。
手裏剣でなくツヅミのようなカタチのも見受けららます。
エンジンが停止してる時はバネのチカラでフックは中心方向に押し付けられているが、
エンジンが始動したら、プーリー側のフックは遠心力で外側に逃げる構造。
ファンプーリーには純正に準拠した爪は残っていません。
これなら、クランクシャフトにはプーリーだけ取り付ければいいので、気持ち悪さが払拭されますよ。
ただ、プーリー側のフックが貧弱そうなのと、リコイル裏側の手裏剣がプラスチック部品なので、耐久性には疑問が残ります。
ロビン純正に準拠したカタチのやつ。
リコイル側のカギがプラスチック製のやつもありますが、それをわざわざ選ぶことはないでしょう。
どうしてこれが標準的に使われていないのかわかりませんが、パテント回避の問題でしょうか?
中華製品にそんな心遣いはないと思いますが。
比較対象として、ロビン純正のリコイル写真を載せます。
右のエンジンの写真は、左側が中華品で、右側がロビン純正品です。
リコイルを引いた手応えは、純正品のほうがとても剛性感を感じます。中華品はグニャリとした手応えが伝わってきて、気がひけるので思い切り引くことは出来ません。
ともあれ、純正に準拠したタイプのリコイル部の部品を中国通販で注文しておきました。送料無料で701円でした。
アルミスターターは、黒い取手が大型で、引っ張るのに手が痛くなりにくくていいです。
それと、純正スターターは非分解ですが、ケースとリコイル部がネジで組み立て式になっていますので、とても便利です。
おそらく、とても壊れやすいのですぐに交換できるように気を使ってくれているものと思われます。
壊れにくいスターターを開発しようという気は
少しもないということです。
カマが付いているのは後期形のエンジンです。
返信削除中心に近い所を回すより外周に近い所を回す方がクランキングが軽いからと思われます。
まあ当方は昔から有るタイプしか使いませんが。
もう、このタイプのリコイルは絶対使いません。
削除ワタシバカなので、一回経験しないと解らないタイプで、
先人の方が通った後をそのままトレースしている訳です・・
それでも、少しずつですがやっていいこと悪いことが自分の知識として蓄積されつつあります。