中華49ccエンジン用のクランクケースですが、
保管中に何故か割れていました。保管方法が悪かったのは間違いないのですが、いつ割れたのかわかりません。
これを修理しましょう。
クランクシールを抜いてから、開先を切り、
コイル取り付けステー部が真っ直ぐになるように治具(建築金物を加工したもの)を取付けて、
瓦の上でガスであぶります。
途中、クランクベアリングが自重でポロッと外れるのでホコリの無いところでやったほうがいいです。
ハンダを少し切り取って乗せておきます。溶け始めたら、自作の極細ワイヤブラシでハンダプールの底をこすって酸化皮膜を取り去り、ハンダが密着するようにしてやります。
作業のポイントは十分な温度と、ワイヤブラシでよくこすって本体とハンダをなじませることです。
もうこの作業は3回目なので余裕です。
裏側は予想通りハンダがまわっていませんが、治具の関係上ムリなのでガマンします。
自然冷却してやる途中でベアリングをハメておきましょう。
クランクシャフトは、中華49cc用の、低振動でなかなかよかったヤツ。
クランクケースをかぶせて、クランクシャフトを回転させて確認しながら、ネジで締め込み。
キャブレターは私のキャブレターコレクション内から実績高い重力式をチョイス。
従ってインシュレーターはパルス孔なしのタイプ。
これをねじで取り付けたところ、
リードバルブのストッパー部がクランクウェブと干渉するのか、
クランクシャフトが回りませんでした。
もう一度インシュレーターを取って、パッキン2枚重ねで解決しました。
ピストンシリンダーは、イカれているアレを使用します。
いえ、使うのはシリンダーのみです。
掃気ポートの上部に針金が突き刺さった傷がありますが、
このくらい大丈夫と信じたい。
ピストンは新品です。
小端ベアリングも新品にしたかったのですが、最初からニードルが1本欠品なので、再利用品をチョイス。
中華品質ということで、
購入した人の自己責任です。
日本風に言えば、「だまされました」。
さっくり組立て完了しました。
クランクシャフトを指でつまんで回せるほど低抵抗な組立てができました。満足。
しかし、
ここで手詰まりに。
ファンプーリーはフィンの欠けたやつしかありませんので、今から注文していたのでは連休が終ってしまいます。
この間組立てたばっかりですが、
草刈5号機46ccです。コレをドナーにしましょう。
分解して部品取りに。
このクランクケースは、コイル取付ステー部をハンダ付けしたわけですが、微妙に曲がってるのか、ファンプーリーとコイルが干渉します。
ウチのコイルコレクションの中から、適正クリアランスの確保できる、赤いやつをチョイスして組立て継続。
欠品はありませんのでさっくり組立て完了。
見た目一緒ですが、草刈5号に搭載。
エンジン始動ですが、リコイルを全く引くことが出来ません。
なにか内部でロックしていますので、力ずくでは解消できそうもありません。
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